危険が危ない。

2007年5月21日
設計で一番大事なのは、設計しているプロセスが安全に動くこと。

ちょっとしたミス操作や何かが壊れたくらいで
爆発したり製品がオフスペックにならないように。
一重、二重、重要な場所には三重のセーフガードを施します。

こういう安全評価も設計業務にひとつ。
設計しているプラントすべてのセンサーが安全評価対象となり、
爆発事故や環境破壊を起こさないように何度も何度も
安全評価を行います。

安全評価は、
あるセンサーの故障頻度、重複センサーの有無、
警報が出たときのオペレーターの行動、事故のおきる可能性、
人が居合わせる可能性、爆発・死亡の可能性、etcを掛け合わせて
最終的に数字でもって示します。

例えば、センサーが故障して操作が狂う確立が一年に0.1回(10年に一回)だとして、その結果死亡事故がおきる確立が一年に0.05回だとすると、最終的なリスクは0.1×0.05=0.005。

さて、この評価項目のなかに、オペレーターの判断ミスがあります。
落ち着いているオペレーター判断ミスの確立は0.1。
では、ストレス環境にいるオペレーターが判断ミスを起こす
確立はどれくらいでしょう?

人間ですから、誰しもあせるとミスをおかしがちです。
でも数字で示すとどれくらい?? 2倍? 3倍??

答えはなんと7倍。
いつもなら90点とれるはずのテストで
30点しかとれません。優等生から一気に赤点落第生です。

多少安全サイドに見積もってるかもしれませんが、
これが安全評価に使われる一般的な数字。

この数字の正否を疑うのは個人の勝手ですが、
ストレス下で判断を下さねばならない時に
いかに自分が間違いを犯しやすい環境にいるかを知っていることで
少しは冷静に戻れるかもしれません。

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