the world nuclear industry status repoert 2004

確かに原子力発電は、効率がとてもよい。
二酸化炭素を排出しないからクリーンエネルギーともいえる。

だけど

放射性物質が漏出するくらいなら、二酸化炭素を多めに
吸った方がマシですよねー。 

と、みもふたもない結論を出してみたところで、本題。

原子力発電はとても難しい技術なので、資料を少し読んだくらいで
原子力を語るのはおこがましい。
不勉強で見当違いの意見を書くかもしれないが、面白いので
今の時点で私が思うことを書いておきたい。

:::::::

まず世界の原発状況について。

日本の原発基数は世界3位。(一位アメリカ、二位フランス)
平均稼動年数は20年。
世界最古の原発は46年物(今だ現役)。

現在稼動中の原発は440基。
建設中なのは26基。
計画中なのは32基。 注)2004年のデータ

国内の電気消費量のうち原発が占めるシェアが一番高い国は

1位 リトアニア 80%
2位 フランス  78%
3位 スロバキア 57%    注)2003年のデータ

ちなみに日本は25%。
アジア一はお隣、韓国の40%。でも最近中国が力を入れているので
そのうち抜くかもしれません。

うーん、比較するために製油所、火力・水力・地熱発電のデータも
欲しいですね。

使いこなす事さえできれば、原発は素晴らしい技術だと思う。
それ以上に核分裂を自在に制御できる技術って魅惑的だ。
知的好奇心の旺盛な人類だもの、危ないから、という理由で
蓋をして忘れる事はできないと思う。

ただ原子炉の安全性は絶対に軽んじられてはいけない。
事故がおきた場合、通常の爆発事故の比じゃない損害が出ること、
世代を超えて影響が残ることを関わる人間は徹底的に
たたきこまれるべきで、安全基準を無視したり、
手間を省く裏マニュアルは許されない。絶対に。

さて、最近の臨界事故のニュースについて。

なんとなく、「臨界状態になったら一大事」みたいなトーンが
あると思うのは気のせいだろうか。

稼動中の原子炉は臨界状態になってるのが普通で、
その臨界状態を制御しきれずに原子炉や周りの防御壁が
壊れると惨劇が起きる。
もちろん臨界状態の暴走を防ぐために、
2重3重のセーフガードが施されている。

臨界状態が起きるには、原子炉内に一定量の中性子が存在する必要
がある。従って停止状態の原子炉には中性子を吸収する"制御棒"が差し込まれる。 制御棒が抜けて中性子数が増えれば臨界状態がおきる。

ここで、私の疑問に思うのは
”想定しなかった制御棒の脱落は、明らかに事故だが
臨界状態は果たして事故なのか?”ということ。

停止中の原子炉で臨界がおきると作業員に危険は及ぶのか?
非常装置は働かないのか? 
制御棒はなぜ落ちたのか?

化石燃料に代わるエネルギーが必要なのは確かだ。
なのに、なぜ隠蔽工作なんかして技術の発展を妨げるんだろう。

大体、事故の大半は人為ミスだ。
製油所の爆発事故も一緒。たいていは人為ミス。
技術があるからって油断すると、痛い目にあう。

 

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